入金と支払の時期の差で運転資金を増やす!FX両建てアービトラージで資金繰り改善する方法。

税理士事務所の職員という職業柄、資金繰り改善の相談を受けることがたくさんあります。銀行からの借り入れ、経費の削減など、ググれば資金繰りの改善方法の定番が出てきます。このサイトはFXがテーマなのですが、うまくFXを使えばリスクを抑えて資金繰り改善ができそうなので記事にしてみました。

資金繰り改善にはFX両建てアービトラージが使える

FXにはいろんなトレードのやり方があります。大雑把に2つに分類されます。

為替レートの上下を予想して為替差益を狙うか、高金利通貨を保有してスワップポイントを得るか、このどちらかです。

どちらをやるにしても、基本的には為替レートの動きの影響を受けるので、資金を減らしてしまう可能性があります。これでは資金繰り改善どころか悪化させてしまいます。

そこで、為替レート変動によるリスクを抑える両建てアービトラージ手法を使えば、資金を減らすことなく、小さな利益を積み重ねることで、資金繰り改善することができると考えました。

スワップポイントを狙うFX両建て手法

FX両建てアービトラージは、A口座でロング、B口座でショートし、両建て状態を作ることです。FXにはスプレッド(手数料)がかかるので、単にロングとショートを持つだけだと、スプレッド分だけ損します。

  • スワップ差で利益を取れるFX口座を使う
  • FX業者のキャンペーンで利益を狙う

これらを組み合わせることで、為替レート変動による為替差損益をゼロにして、スワップやキャンペーンによるキャッシュバックで最終利益をプラスに持っていくことができます。

入金と支払の時期をずらして短期でFX運用。年商1.2億円の会社で試算

例えば、次のような会社があったとします。

  • 年商1.2億円。売上は月1,000万円
  • 毎月10日に売上1,000万円が入金
  • 毎月30日に経費1,000万円を支払い

普通預金残高の推移は次のとおりです。

  • 1日:1,000万円(運転資金)
  • 10日:2,000万円(運転資金+売上金)
  • 30日:1,000万円(運転資金+売上金-経費)

通帳の残高をイメージしてみましょう。月初には運転資金しか残っていませんが、売上金が入金された10日から経費の支払いをする30日までは1,000万円の残高です。

この1,000万円は外注費や給料の支払いに使うので、一時的に残っているお金です。これを減らさずに、短期間で確実に運用することで、会社の預金残高を増やすことができます。

1,000万円を15日だけFXで運用する試算

10日から30日までは20日間ありますが、FX口座や預金口座間の資金移動の時間に余裕を持つことを考えて、運用期間は15日間とします。

【プラン1】SBI証券、GMO外貨ex、キャンペーンあり

2024年1~3月で、SBI証券がスワップ30%増量キャンペーンをやっていました。

証拠金1000万円で、メキシコペソ円を800万通貨ずつ両建てします。

MXN/JPY ロング ショート
100万通貨 SBI GMO
スプレッド -24,000円 -16,000円 -40,000円
スワップ +312,000円 -313,200円 -1,200円
キャンペーン +93,600円 なし +93,600円
月利0.52%(年利6.2%) 52,400円

メキシコペソ円はスプレッドコストが大きいので、7日以上の運用でないとスプレッド負けします。

一時的に手元に残った資金で年間60万円の余裕資金を生み出せるなら、資金繰り改善と言っていいと思います。

【プラン2】ヒロセ通商、GMO外貨ex、キャンペーンあり

ヒロセ通商でニュージーランドドル円のスワップ増量キャンペーンをやっていました。これを使った運用プランです。

ヒロセ通商 スワップ増量キャンペーン

証拠金1000万円で、ニュージーランド円を100万通貨ずつ両建てします。

NZD/JPY ロング ショート
100万通貨 ヒロセ GMO
スプレッド -7,000円 -7,000円 -14,000円
スワップ +204,000円 -202,500円 -1,500円
キャンペーン +40,800円 なし +40,800円
月利0.25%(年利3.0%) 25,300円

年利換算で3%程度ですが、15日間の短期運用できること自体が難しいので、やらないよりはやったほうがいいと思える数値です。

【プラン3】SBI証券、GMO外貨ex、キャンペーンなし

キャンペーンがあったほうが利回りがいいですが、キャンペーンがなくても短期でFXアービトラージできます。

証拠金1000万円で、ユーロ円を100万通貨ずつ両建てします。

EUR/JPY ロング ショート
100万通貨 SBI GMO
スプレッド -5,000円 -4,000円 -9,000円
スワップ +316,500円 -277,500円 +39,500円
月利0.3%(年利3.6%) 30,500円

FX会社のキャンペーンがなくても、通貨ペアとFX口座の組み合わせ次第では短期のFXアービトラージで利益を出すことができます。

ユーロ円はスプレッドが小さいです。4日間の保有でスプレッドコストを回収してプラスに転換します。

まとめ

一時的に預金口座に資金がある状態なら、短期でFX運用をすることでリスクを回避しながら運転資金を増やすことができます。

ロットを上げれば利回りは上がりますが、強制ロスカットに引っかかってしまっては資金を減らしてしまうリスクが上がりますので、ロットサイズには注意して運用したいところです。